【連載コラム】

2018年7月から始まりました~(^_-)-☆

超次元占星術Ⓡの生みの親、私「酒井日香」が思いの丈を綴ってまいります(^^♪


【2019.01.06 更新】著:酒井 日香 

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日食とノード(ラーフ・ケートゥ)の関係

 

今年(2019年)はなんと、地球全体で3回日食があり、さらにそのうち2回の日食を日本で見られる、ということで、珍しい年になるそうです。前回に年2回、日食を国内で観測できたのは2009年でした。1992年にも年に2回、国内で日食を観測することができました。占星術のルールで見ると、おそらく2019年は2009年、1992年にどこか似た年になるかも知れません。とはいえ、占星術師というのは、そうした、「主観的なこと」を言い逃げするのが常ですから(笑)、この二つの年に2019年は似るでしょう、などと予言したところで、この二つの年のどれも、どっさりいろんな激動が起こっていますから、どれを持って「2019年と似ている」などと厚かましく言えるのかは、問題ですね(笑)。まぁ、今年もいろんな激動が起こるでしょう。でも、毎年世間はそんなこと言ってます(笑)。

 

さて、デンマーク貴族にして天文学者であったチコ・ブラーエは、幼少期に日食に心を奪われたそうです。地動説を支持したために火あぶりにされた修道士ジョルダーノ・ブルーノも、占星術師が日食を言い当てられることに生涯興味を持ったそう。かくいう私も、占星術に惹かれたのは地学的な好奇心からでした。本当に星の位置で、運命がわかるのか? 未来の予測などできるのか? というところですね。江戸時代の日本の天文学者・高橋至時や、渋川春海なども、日食をなぜ予言できるのか、大変不思議がったと言います。

 

中世の天才的な学者たちでさえ、そうなのですから、こよみを頒布していただくほうの庶民にとってはますますそうでしょう。 「え? なんで言い当てられるの?? あんな天の現象をなぜ当てられるの??」 という感じで、庶民には天文学者(占星術師)は尊敬の対象でしたし、その畏敬の念を天皇や国王といった施政者たちは、紀元前の昔から自分の神格を裏付けるために利用してきたのです。

 

もしも占星術師が、未来の惑星の位置や日・月食を言い当てられなかったとしたなら、それは自分たちの沽券にかかわることですし、万が一予測を外してしまえば拷問や処刑が待っていることもありました。しかし占星術師というのは、恐ろしく悪知恵の働くしたたかな連中でもありまして(笑)、自分の日食計算が外れると、帝に 「帝の(まつりごと)がよろしくないがために天が正しく食を起こしてくれませんでした」 とささやき、自分たちの立場の安定を図るとともに権力者を洗脳し、自らの支配下に巧みに置いてしまう、ということも世界史のあちこちでよく見られます。人のせいにすりゃあ世話ないですけどね!

 

実は平安時代、日本はすでにそうした「暦道の危機」にありました。日食の予測をしばしば外すようになっていたのです。

 

実は日食が起こるメカニズムというのは、そう難しくありません。地球の赤道を基準にして、太陽の通り道である「黄道」は約23・4度ほど傾いていますが、月の通り道である「白道」はその黄道に対して約5.1度ほどさらに傾斜しています。その黄道と白道の交点近くで朔——、すなわち、新月になれば日食、望——、満月になれば月食です。これは長期間観察し続けると、ある日食から次の日食までだいたい6朔望月であり、まれに5朔望月のときもあれば1朔望月のときもある、ということを知ることができるでしょう。18年プラス11日おきに似たような食になるので、この周期を「サロス周期」と言います。

 

古代の天文学者もこれは当然知っていました。中世日本の宿曜寮(天文官)の学者も、この周期で占い暦を作り天皇に進言していました。ですが、彼らは少しばかり計算を侮っていて、「月は地球より小さい」ということを上手く見積もれていなかったのです。

 

夜、真っ暗なグラウンドの遠く離れた場所に、明るい電球があって、その前を人間が横切って電球を遮るとします。すると、真正面からそれを見ている人には、人間の背中に隠れて電球の光がよく見えません。しかし、少し角度を変えて真正面からではなく、違う角度から見ると、人間の背中の電球が少しだけ顔をのぞかせたり、ほとんど隠れなくなったりします。これと同じで、なぜ中世の天文学者たちがしばしば日食予測を外したのかといえば、実は 「彼らの知らないところでちゃんと日食は起きていた」 からです。中国人はいち早くそのことに気づき、ペルシャから天文学者を招聘して日食予報の精度を上げる努力をしました。そして13世紀、世界史上もっとも精密な暦であると評価される「授時暦」を完成させるのです。

 

しかし、中国人がなぜ食のズレに気づくことができたかというと、モンゴル帝国の元がアジアからヨーロッパ、アラビアまでを支配した時代、広大な領地のあちこちに天文台を建てたからです。緯度も経度も違う観測所を複数持っていたため、中国大陸の東北部で部分日食でも、カザフスタンのほうでは観測されない、とか、そういう事例を集めることができました。日本は国土もこれほど広くありませんし、中央集権的であり、都の中でなんでも済ませてしまっていましたから、天文暦道の面では中国にかなり劣っていたようです。

 

さて、そんな日食・月食ですが、中世の天文学者たちの涙ぐましい努力により、今では40シリーズあることが知られています。一つのサロス周期だけではない、ということです。実は占星術で用いている太陽と月の交点、「ノード」(またはラーフ・ケートゥ)は、占い用の天体暦を見るとまるで1種類しかないように書かれていますが、実は厳密には40パターンのノードがあるのです。占星術のノードは、この、本当は40パターン存在しているサロス周期を拾って一つのポイントにしているのです。1月6日の日食は日本では「部分日食」ですが、この日の星占い用の占星暦を見てみると、ノードはかに座の26度(ゾーンゴールド)となっています。しかし、太陽はやぎ座の15度。月はこの日の朝10時42分にやぎ座15度(ゾーンネイビー)を通過して日食を起こします。

 

あれれ?? かに座の26度にノードなのであれば、月と太陽が正確に朔になるのはやぎ座の26度でなければおかしくないですか?? なんだかすごくズレていますよね。11度以上ズレていますが、これでいいのでしょうか?

 

と考えると、実はこれで合っているんです。月と太陽の視直径はどちらも0.25角、という値で、同じ大きさに見えます。ということは、太陽がある場所にいて、月がそこから0.25角南に離れた場所を通ったとき、赤道から見ている人にはまったく食が観測されませんが、南極から見上げると日食になります。この0.25という角度を、4倍すると1度角になります。地球の大きさは月の約4倍ですから、0.25×4=1、は、地球の幅、ということです。

 

さらに南北で最大月二個分までの誤差であれば……、すなわち0・25×2=0.5で、1度プラス0.5度の範囲内であれば、地球のどこかで部分日食になります。この角度を遠くの交点の距離まで伸ばしていくと、食が起こる範囲はノード(ラーフ・ケートゥ)の、±17度ということになります。つまり、ノードから17度以内で朔なら部分日食、±11度以内で朔なら地球の一部で皆既日食となり、さらに月が地球により遠いところで朔であれば、金環日食となります。

 

この、占星術上のノードは、占い暦だといつも北側のノースノードの位置しか書かれていませんが、反対側のサウスノードは常に180度対抗しているので、どちらか一つ記載すればいいということになります。でも本当は黄道を二か所通ります。黄道の北側にできる交昇点(ここを境に月が黄道より北側になる)のことを、日本や中国、朝鮮では羅睺とか、羅睺羅、などといい、黄道の南側にできる交降点(ここを境に月が黄道より南側を通る)のことを、計都、と言いました。どちらもサンスクリット語の音表です。インド占星術ではラーフ、ケートゥと言います。インド占星術では、交点は重大な天体の一つであり、ラーフとケートゥを惑星として扱います。北半球の我々から見ると、交昇点を過ぎた月は黄道の上(北)を通るように見えます。反対に交降点を過ぎた月は黄道の南を通るため、黄道より低く見えます。南半球ではこれが逆となり、赤道直下では南北の交点の間を黄道が通る形になります。

 

羅、というのは、龍という意味。龍の喉、と書くことからわかるように、この交点は古来から忌まわしい大蛇の生首だとされてきました。ヒンドゥー教の神話では、ヴィシュヌ神にチャクラムという名の投げ輪で首を切断されたアスラという妖怪なのだそうです。西洋占星術では単に「交点(ノード)」と呼ばれることが多いですが一部ではヒンドゥー神話に習い北の交昇点を「ドラゴンの頭(羅睺)」、南の交降点を「ドラゴンの尾(計都)」と呼ぶ占星家もあります。西洋占星学では出会いと別れ、人々との縁、社会を表すとされていて、吉か凶かはかかわる星次第ですが、インド占星学ではいずれにしても凶星であり、ラーフやケートゥの滞在している星座や、関係するハウス、アスペクトなどは災いをもたらすとされています。

 

一つのサロス周期はおよそ1400年間続いたあと消滅します。今年、2019年の1月に起こる日食は、「サロスナンバー122番」で、これは1046年に初めて現れたサロスです。なんと平安時代初め、後朱雀天皇が即位したころに生まれたサロスです。そんな時代に始まったことが、現代まで続いているなんて驚異的です!! 後朱雀天皇は、天文暦道のスペシャリストで、天才呪術師でもあった安倍晴明が仕えた一条天皇の子どもですから、もしかしたら安倍晴明がこのサロスを計算していたかも知れませんね! そう考えるとわくわくします!

 

さて、そんな1月6日の日食は、超次元占星術では、「火のグループ」であるゾーンレッドで起こります。さらに1月6日の日食に紐づいた月食が1月21日に起こりますが、これも起きる場所は「火グループ」の一つ、ゾーングレーです。

 

7月3日の日食は「水グループ」のゾーンホワイトで起こります。 げ!! あたしの生まれゾーンじゃないですか(笑)。7月17日には、7月3日の日食と紐づいた月食が起こりますが、これは「風グループ」のゾーンシルバーです。

 

12月26日の日食は「土グループ」の一つ、ゾーンライムで起こり、これに紐づいた月食が2020年1月11日に同じく「土グループ」の一つ、ゾーンピンクでできますね。

 

食は、古来からぶっちゃけ、実のところ「だいぶシャレにならない不吉寄り」に考えられてきました。太陽は肉塊にこころと魂を吹き込む力を表示し、月は肉体を維持する力である細胞分裂と新陳代謝を表しますから、この二つが翳るということは、「ストレスに注意」ということです。

 

もっと大胆に「生命力の衰え」などと読んでもいいのですが、日食は先ほども述べたように1・5・6の朔望月ごとにめぐってくる、わりと「ひんぱんに起こる天象」ですから、そのたびに命の危機だ、身の破滅だなどと予測していたらへとへとに疲れてしまうでしょう。

 

それよりも、食の元であるノード(ラーフ・ケートゥ)は、「人間同士の集まり」を意味しますから、対人関係のストレスコントロールが必要になりそうだ、と解釈したほうが現代人には当たるはずです。

 

すでに主人がライム生まれで、この頃のことをあれこれ気にかけているので(笑)、超次元占星術で見守ってあげようかな、なんて思いますね。私にできることと言えばお布団を干してあげるとか、何か栄養のあるものを作ってやるとか、そんなことしかできませんが……。娘も、日ごろから対人関係にストレスをためやすいタイプなので、日食・月食の頃はケアにつとめたいと思います。

 

ということで、日食、不思議ですね! 7月の日食は日本で観測できませんが、1月と12月の日食は観測できるので、皆さんも「ああ、あれが1000年以上も前から続いているのだなぁ!!」と、しみじみ思い出してみてください。


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◆作者プロフィール◆

酒井 日香 (さかい にちか)

 

1972年11月17日生まれ。静岡県出身。

25歳のとき伝説的な占星学研究サークル「明暗塾」に入塾し、8年間占星学を学ぶ。

 「anan」「Hanako」「ぴあ」などの女性誌で当たる鑑定士として紹介され占いライターデビューするも、旧来の占いのあり方に悩み商業占い師を廃業。

以降、占い評論家・小説家として活動を始め、2009年より「酒井日香の占い死ね死ねブログ」を開設。

  2010年に占い賭博をテーマにした小説「VICE-ヴァイス―孤独な予言者」を上梓して作家デビュー。

近年は小説家として占いをテーマにした作品を描きながら、まったく新しい概念による新型占星術「超次元占星術」を開発し、占いをメンタルトレーニング法として普及させるための活動を行っている。

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【テレビ出演】

2012年 テレビ東京系列 「毒嬢ヂカラ」

2013年 NHK 「あさイチ」

2013年 テレビ朝日系列 「ショナイの話スペシャル」

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小説投稿サイト「小説家になろう」にて、占星術と賭博をテーマにした占い大河小説を描いてます!
読む➡ 「VICE-ヴァイス―孤独な予言者」

皆様の「続きが読みたい!!」 の声だけがエネルギーです。応援よろしくお願いします💛 

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トレンチコートにフチなし眼鏡がトレードマークの 主人公、郷原悟。 彼は、天才占い師であると同時に、占いを外すことが決して許されない「占い賭博」のディーラーでもあった。

男たちの野心が錯綜する裏社会で、孤独な天才占い師、郷原悟が、人の弱みを握りながら「闇の王」になっていくクライム・ラブ・サスペンス。 挿絵も自分で描いてます☆彡


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